大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

一角獣を連れた貴婦人

ブーサックの城館にあった6枚組のタピスリー。19世紀初めに郷土史家によって言及されていたが、1841年のプロスペル・メリメの調査と女流作家G・サンドの小説「ジャンヌ」によって広く知られるようになった。19世紀後半にクリュニー美術館(現国立中世美術館)所蔵となった。
各図に見られる紋章から1500年に死去したジャン・ル・ヴィストが注文主とされている。ル・ヴィスト家はリヨン出身のブルジョワで15世紀にフランス王家に仕え、官僚として上昇した家系。
下絵の作者、織元、制作地、年代についての確証はないが、織物自体はブリュッセルで制作されたと考えられている。